行政書士岡口充孝事務所
遺言書の作成方法とは

基礎知識Knowledge

2024.08.28

遺言書の作成方法とは

遺言書は、死後に自分の財産やお墓の管理、子どもの後見人の指定など、様々な希望を残すことができる重要な文書です。
しかし、重要な文書ゆえに、複雑で難しい面も存在します。
本稿では、遺言書の作成方法について、分かりやすく解説していきます。

遺言書とは何か

遺言書は財産を特定のひとに相続や贈与を指定することができます。
またその他にも、子どもの認知や問題のある相続人の廃除、遺言執行者の指定などさまざまなことを行うことが可能です。
遺言書で自分の意思を明確に示しておくことで、相続トラブルを防ぐことができます。

遺言書作成の基本的な流れ

遺言書の作成の基本的な流れは以下の通りです。

・財産の把握と相続人の確認
・遺言の内容を決める
・遺言書の形式を選択
・遺言書の作成

1. 財産の把握と相続人の確認

まず、自身の財産を正確に把握し、法定相続人を確認します。
不動産、預貯金など全ての資産を洗い出し、負債も含めて綺麗に整理しましょう。

2. 遺言の内容を決める

遺言書は、後のトラブルが起きるリスクを下げるために、誰に何の財産を分配するか、具体的に内容を記す必要があります。

3. 遺言書の形式を選択

遺言書には自筆証書遺言、公正証書遺言、秘密証書遺言、公正証書遺言などから、自分に合った形式を選びます。

4. 遺言書の作成

選んだ形式で遺言書を作成します。
自筆証書遺言の場合は自分で記載し、公正証書遺言の場合は公証人の助けを借りて作成します。

自筆証書遺言の作成方法

自筆証書遺言は、遺言者が全て自筆で書く必要があります。

記載すべき内容

自筆証書遺言には、以下の内容を記載する必要があります。

1. 遺言者の氏名
2. 作成年月日
3. 財産の分配方法
4. 署名と押印

注意点

自筆証書遺言の作成では、以下の点に注意しましょう。

・全文を自筆で記載する
・加除訂正がある場合は、その箇所に署名または押印する
・法務局での保管制度を利用することで、遺言書の紛失や偽造のリスクを軽減できる

公正証書遺言の作成方法

公正証書遺言は、公証人の関与のもとで作成される遺言書です。

作成の流れ

公正証書遺言の作成は、以下の流れで進めていきます。

1. 公証役場を予約する
2. 必要な書類を用意する(戸籍謄本、印鑑証明書など)
3. 公証人と面談し、遺言の内容を相談する
4. 証人2名以上の立ち会いのもと、公正証書遺言を作成する

遺言書作成時の注意点

遺言書を作成する際は、以下の点に注意しましょう。
不備があると、法的な効力が失われたり、後々トラブルが発生する可能性があります。

法定相続分を考慮する

遺留分を侵害するような極端な分配は、相続人の不満や怒りを買い、後のトラブルの原因となる可能性があります。

定期的な見直し

家族構成や財産状況の変化に応じて、定期的に内容を見直しましょう。

専門家への相談

複雑な相続案件や財産の規模が大きい場合は、その分、手続きも大変になるので、専門家に相談するのも良いでしょう。

まとめ

遺言書の作成方法について解説しました。
遺言書は、自身の意思を明確に示し、相続に関するトラブルを防ぐ重要な文書です。
ただ、遺言書の作成は複雑な面もあるため、専門家のアドバイスを受けながら作成することをおすすめします。

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